パコと魔法の絵本

CMやビジュアルだけ見たら絶対に失敗してそうなエセファンタジーに見えるのですが、脚本・監督が「下妻物語」の中島哲也なんですよね〜
広告だけ見たら絶対見ない映画です（笑
一般の人を引き込むには仕方ない方法なんでしょうけれど。
監督が中島さんって知って見る気満々になりました〜
独特の世界観、独特な展開や構成で作る監督って日本には最近あまりいない。
そんな中で中島哲也は光ってます〜
新しいし、ぶっ飛んでるけどおもしろい。
ちゃんと一本通ってて、最後には泣ける。
この感じが古いふる〜いファンタジー小説（指輪物語より古いような）に似てて好きです。
最初は読みにくいけど、気が付いたらどっぷりはまってるという。

観てる間ずっと役所広司演じる大貫はもっと年取った役者さんが演じた方が良かったのではないかと思ってたのですが・・・どうでしょう？
それではいい話になりすぎるから、あえて作られた感じにしたのかなとも思います。
だからといって役所さんがダメってわけでは全く無いし、とっても良い味出てました。

パコは映画としての完成度も抜群でした。
とーってもおもしろいです。オススメ！
舞台苦手な人には見づらいかもしれません〜
原作が舞台だから舞台っぽいです。
私、劇団員の人とは仲良くなれない性格ですが、舞台は見れる人です（笑

★★★★☆


パコと魔法の絵本
脚本・監督：中島哲也
主演：役所広司